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【マリアが亡くなる6日前】
マリアの猫風邪の症状
朝から、マリアが心配でたまらなかった。
マリアはしゃっくりのような咳をしている。
今日も休みたかったが、昨日会社を休んだので、そうは休んでいられない。
後から考えれば、休んでしまえばよかったと思うが、その時はまさかマリアが死ぬとは思わないし、いつまで、この状態が続くかわからないので、休むわけにもいかないと思った。
今日は、「医者に行くので遅れる」と会社に電話をした。
マリアを膝にのせて座っていた。お腹がゴロゴロと言っている。
きのうの胃腸を刺激する薬のせいだろうか。
本当はずっとマリアを膝にのせて座っていたかったけど…
今日は、動物病院は休診日。午後6時に予約してあったが、それまで、一人で家に置いておくのは心配でたまらなかった。
動物病院に電話をして、昼間だけでも預かってもらおうと思った。
動物病院に電話をすると、「大丈夫ですよ」と言ってくれたので、
マリアを連れて行った。
しかし、マリアを動物病院に預けるにしても、診察をしてからだ。
予約をしている人が、他にもいて待合室で待っているし、時間がかかる。
会社に行かなければならないし、時間を考えると待っていられなくなった。
マリアを見ると、大丈夫そうなのでやはり、家に連れて帰ることにした。
猫って、なんで動物病院に行くと、容態が元気になったように変わるのだろうか。
ゆずやあんずも家にいる時は、鼻水がポタポタ垂れているような状態だったのに、
病院に行くとピタッと止まってしまう。
マリアを家に連れて帰り、家に置いて、会社へ行った。
でも、やはり気になるので、隣の嫁さんにお昼に見に行ってもらうようにお願いした。
嫁さんから来たメールはこう。
『マリア、押し入れの中でじっと座ってます。舌を少しだしたままで。たまにまばたきしたり、咳?なのか「ゲ」ってしたりして… 右目が膜はったみたいに白くなってるのはもともとだよね?
』
本当に嫁さんのメールはマリアの症状をきちんと表現している。
朝の状態と変わらない。咳のせいで、横になれないので、おすわりをしているのだ。
他の猫達の猫風邪の症状は、高熱、食欲不振、鼻水、くしゃみなどだが、
マリアは熱はなく、くしゃみ、鼻水もあまりでなかった。食欲不振と涙目、そして、咳がでてきたのだ。
赤い小さい舌をチョコッと出したままにしているのも、異様だった。
朝、医者に行った時は、この状態がまったくなくなってしまっていたので、帰ってきたのだが…
心配で心配で、お父さんに電話をした。もし、早く帰れれば、マリアを病院に予約時間の6時まで待たずに一刻も早く、病院に連れて行って欲しかった。
お父さんは
「家に帰るのは、3時半か4時頃になるけど…」
それでもいいから、マリアを病院に連れて行くように、お願いした。
仕事中会社で、何度も時計を見て、「お願いだから、一刻も早く」と思った。
3時過ぎに電話がかかってきた。
「今、マリアを連れて病院に来たけど、病院は閉まっている」と言う。
休診日なので、1日中開いているわけではなく、予約の時間に合わせて、開けるのでしょう。
ちょうどその時
「あぁ、来た!」
メグの担当の男の先生がいらしたようで、「頼んでみる」と言って電話が切れました。
しばらくすると、
「よ〜く、診てもらったよ」
とのこと。
マリアの咳を抑えるため、ステロイドの注射をしたようだ。
予約時間の6時にミントを連れていくまで、マリアを動物病院で預かってもらうことにした。
ちょっと、ホッとした。
4匹の猫を動物病院へ
家に帰ると、昨日B動物病院で診てもらったゆずが放心状態。
そして、ソックスもじっと動かず、左目がくっついてしまっている。
昨日はB動物病院で「すぐには治りませんよ。」と言われたが、心配になってしまった。
昨日行ったB動物病院は休診日。
予約してあるミントのA動物病院で、ゆずとソックスの2匹も連れて行って診てもらおうと思った。
しかし、マリアを連れていったケージは動物病院にあるし、あとケージは家には一つしかない。
一度、ミントを連れて、動物病院へ行き、マリアのケージと動物病院で借りたケージを持って家に引き返した。もう、必死だった。
ソックスとゆずも昨日と同様まだ、高熱だった。
ゆずの鼻水は家ではすごいのに、やはり病院ではピタッと止まってしまう。
3匹、点滴と強制給餌をしてもらった。
マリアとミント、ゆずとソックスの4匹を連れて帰ってきた。
2匹でも動物病院に連れていくのはたいへんと思っていたが、4匹も!
私もやればできるものだ。
一つのケージがちょっと大きかったので、ゆずとソックスは折り重なって入れられた。
マリアはこの晩、昨夜眠れなかったので、疲れたのか、私の布団には入ってこず、私のパソコンの置いてある机の上で、ぐっすりと寝たようだった。
でも、まだ、マリアが死ぬとは思っていなかった。