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2匹の野良猫を我が家でお見送りしました
我が家を安全な場所だと思ってくれたのか?
2匹の野良猫の死のお話です。

野良猫のノラクロとクロちゃんの2匹にエサをあげていました。
クロちゃんは本当にひとなつこく、
家がわからなくなってしまった元飼い猫のようでした。
それに比べて ノラクロは生まれた時からの野良猫といったかんじで、
えさをあげようとしても、警戒心が強く、ビクビクとして、私がちょっとでも
動くとさっと後ずさりをします。

2匹の野良猫はすごい量を食べました。
3回くらいおかわりをして!
そんな野良猫のノラクロが4,5日こないなあと思っていたら、
ガリガリになって
弱ってまるで別猫のようになって現れたのです。
どうしたのか。
4,5日食べないであんなに弱るものなのか。
農薬でもなめてしまったのか。
えさをあげても やっと少しだけ口にします。
よそから頂いたハムを小さく切ってあげたら食べました。
ノラクロはあんなに警戒心が強かったのに 弱ってしまって よたよたと
私の方に2,3歩歩み寄りました。びっくりです。
もう4,5日我が家の駐車場の車の下で 寝ています
なんとか食べて、暑くなる前に体力を回復してもらいたいと
一生懸命食べさせようとしましたが、ついに食べなくなってしまいました。
それにしても 猫は「死ぬとき姿を消す」と言われています。
いよいよ具合が悪くなると
敵に見つかりにくい安全な場所に隠れて養生するそうです。
そしてそのままひっそりと過ごしているうちに、死んでしまうことが多いそうです。
「死ぬとき姿を消す」といっても、ノラクロはもう歩く余力もないほど弱ってます。
ここで死んでしまうのかな?
案の定、翌朝起きて見に行くと、我が家の駐車場の車の下で亡くなっていました。
ここで死ねば安心と思ってくれたのでしょう。
あんなに警戒しながらも信じてくれてたなんて!
せっかく我が家を死に場所に選んでくれたので、
我が家の敷地内に埋めてあげました
「今度生まれてくる時は、野良猫じゃなくて
うちの猫に生まれておいで!」 と言って…
いくら餌をあげていただけの野良猫と言っても、
やはり目の見える所で、 死なれると、ショックでした。
この世に生まれて、楽しい事はあったのかなあ。
ひもじい思いをしたこともあったんだろうなあ。
と、しばらくは気持ちも沈んでいました。

それから 1ヶ月半位たった頃、今度は野良猫のクロちゃんが、2日来ないと
思っていたら、弱って犬のように「ハアハア」言ってつらそうに我が家の玄関の前に
現れました。
でもノラクロほどはやせていないので、医者に連れて行けば助かるかもしれない。
野良猫でもきちんと診てくれるだろうか?と心配しながら 医者に連れていきまいた。
先生はきちんと診察してくださりありがたく思いました。
注射を2本してもらい、薬をもらってきました。
先生は「治ります」と言ったのだけど、
その日、仕事から帰ると、ぐったりしていました。
「よくならなかったら、点滴をします」と言われていたけど
もうとても無理そうでした。
それから3日後の朝、目を拭いてあげようとさわると、
硬くなっていました。
クロちゃんは、私が庭でしゃがんで草取りをしていても、
私のももの上に乗ってくるような人なつこい野良猫でした。
医者にも連れて行ってあげたし…
でも一つだけ、気になる後悔がありました。
我が家に初めて現れた日のこと…
夕方、犬のエサを持って、玄関を出ると、後ろから 「ニャア」という声がしました。
それがクロちゃんでした。
それからエサをあげるようになり、夜は我が家の庭で寝ていました。

その時、ポスターをスーパーに貼らしてもらって、
-こんな猫が我が家に来ています-
とだしてあげればよかったな
真っ黒で特徴もないしなあ…
と思って、そのままにしてしまいました。
後悔しないようにするってすごくむずかしいですね
うちの犬のハナとクロちゃんと私で、ボケーッと夕涼みをよくしました。
いい思い出です。
天国でノラクロといっしょになっているでしょう

野良猫を見るとすぐエサを上げてしまう私。
好きで野良猫に生まれたわけではないだろうし、
ひもじい思いをしているのではないかと、
かわいそうになってしまう。
野良猫がこの世からいなくなればいいなあ。
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