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月曜日の朝、出勤前のあわただしいほんの2,3時間の間に完全室内飼いのネコと外飼いの猫の明暗をわけた出来事がありました。
カリンという茶トラのねこは完全室内飼い。
ところが金曜日、会社から帰ってくるといません。どうやら、ベランダから落ちて脱走してしまったようです。

我が家の猫は完全室内飼い。 家の中に、8匹の猫がうようよといます。
歩いていて、足を下ろそうとすると猫がいて、ふんでしまいそうになることもしょっちゅう。
なんで、猫って人の足の周りをうろうろするのでしょうか。
私が猫を完全室内飼いにした理由は
1.オスネコ2匹が行方不明になって帰ってこなかったこと。
2.2匹のメスネコが前の道路で交通事故で死んでしまったこと。
3.ノミがすごくて、人間までさされ、とっても痒くて大変な目にあったこと。
サクラというとても人懐こいメスネコが交通事故で死んだことが、ネコを完全室内飼いに変えた最大の出来事でした。
ネコを家の中に閉じ込めて猫がかわいそうではないかと私も思ってしまいます。
でも猫はもともと待ち伏せをして獲物を捕る動物で、あちこち動き回る習性はないそうです。
家の中にずっといれば自分のなわばりは家の中だと思うそうです。
そんなに広いスペースは必要ではなく、上下運動ができればよいそうです。
我が家は息子たちが出て行った部屋に、高さの違うタンスやテーブルなどが5つ位置いてあり、その間をものすごい動きで飛びまわっています。
猫も1年に一回する予防接種があります。 予防接種を受けさせなくてはいけないとわかってはいても、 避妊手術の前には受けさせましたが、なかなか8匹のネコに毎年予防接種を受けさせるのは経済的にもたいへんで、受けさせていません。
「室内飼いにして、外には出していないので…」 と言ったら
動物病院の先生に怒られました。

「窓からウィルスは入ってきますよ。人間だってそうでしょ!」
わかってはいますが…
こんなに網戸越しに、室内ネコと外猫が近づいていると
たしかに病気がうつりそうです。
室内猫だからといって、伝染病が移らないということはないでしょう。
室内猫だから何もかも安心というわけではありませんが、 出入り自由のネコにすると、我が家の以前のネコのように、交通事故にあったり、雌猫のさかりについていってしまって帰ってこなかったり、ノミを持ちこんだり、他のネコの病気をもらってくる可能性もよりいっそう高くなります。
とはいえ、サッシの窓を自分の手で開けて脱走するアランや、自分では開けられないけれどアランが開けた窓から便乗して脱走するミントがなかなか帰ってこないのを見ると、「外にでたいだろうなあ」と思ってしまいます。
また、オスねこのカリンは、ベランダで外に向かってすごい声でうなっていることがよくあります。
「猫を家の中に閉じ込めてかわいそうに!」と、外にいる人に思われないかとヒヤヒヤします。
カリンは室内だけにいるので、欲求不満になってストレスがたまっているのだろうか。
カリンには室内飼いはつらいのではないだろうか。
自由にのびのびと外を駆け回りたいのではないだろうか。
人間だって、マイホームが欲しくて節約してマイホームを持とうとする人もいれば、家なんてどうでもいいという人もいます。人それぞれ、異なります。猫も、みんな性格が違いますから、室内飼いに耐えられるネコとそうでない猫がいるのではないだろうか とカリンの脱走中、悩みました。
「ネコは室内飼いでも大丈夫」というのは、人間がかわいがっているペットを早く死なせたくない勝手なエゴなのかなあとも思ってしまいます。
カリンにとっては、外で自由にする方がいいんだ! 自由に好きにさせてあげよう!
と思いつつ
でも、お腹が空いて帰りたくても帰れないでいるかもしれない
とかわいそうに思い、必死に探してしまいました。
金曜日に脱走して、3泊4日目の朝の月曜日、ニャーニャーと懐かしい声が聞こえ、やっとのことでカリンを捕まえました。
最後にはカリンもゴロンゴロンと寝転がり、「捕まってもいいや」のオーラを発しました。
また、ノミがいるかもしれないので、フロントラインプラスをたらし、しばらく隔離した後、また猫のカリンの室内飼いの生活が始まりました。
カリンも無事にもどってきて、車で会社へ向かいました。 すると、家を出てすぐ茶トラの猫が路上で、車にひかれたらしく 死んでいます。
「誰だろう?」 通りすぎましたが、会社は遅れてもいいや と思って引き返しました。
しっぽの形からビビだとすぐにわかりました。 ごめんね。ビビ。家に入れて室内猫にしてあげてれば
車にひかれて死ぬこともなかっただろうに…

カリンは戻ってきたけれど、ビビを死なせてしまい、複雑な心境でした。
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野良猫ソックスが室内猫に
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