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我が家の玄関前のダンボールでひと冬をすごした6匹の野良猫の子猫達。
暖かくなったお彼岸の日、ガーデニング作業中の私の庭に入ってきて、かわいいポーズをとって写真撮影を楽しませてくれました。
あれ? そういえばソックス(その頃はまだ『くつした』という名でしたが)がいない!
と心配になりました。
でも夕方、エサを食べる時間になると、ソックスも現れてみんなといっしょにエサを食べ、ホッとしました。
6匹の野良の子猫達は、それぞれ性格が違います。
ソックスは人懐こいかな? と抱き上げた途端、全く嫌がらないので、やっぱり人懐こいんだあと思うと同時に、びっくりしました。
上から見ているだけではわかりませんでしたが、左前足のわきの下の広い部分が真っ赤になっていて、その部分を覆っていたであろう皮と毛がまるまってぶらさがっていました。とても見るに堪えない状態でした。
もし、私が抱き上げなかったら、気づかず、手遅れになって、どこかで死んでしまっていたかもしれません。
きっと痛くて動けずにじっとしていて、空腹になると、エサを食べに来たのでしょう。
2,3日様子を見ていましたが、とても治らないだろうと動物病院へ連れて行きました。 ほおっておけませんでした。
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丸の部分を怪我していた |
どうしてこういう状態になったか原因はわかりませんが、最初は小さい傷が化膿して膿がたまりそれがはじけて肉が落ちてしまったのかもしれないと言われました。
「毎日洗浄に来てください」と言われ、包帯をされてしまいました。
これではとても外にはだせません。迷わず、家の中に入れることにしました。
しかし、野良ネコは何か病気を持っている可能性もあるので、他の室内猫たちと隔離し、最初は洗面所にいれました。
ノラネコだったソックスは室内に入れられて、最初は環境に慣れずに、夜も昼も泣き続けました。

おそらくこの頃は生後10カ月位だったでしょう。
泣いても外に出すわけにはいきません。 包帯をしたままいなくなってしまったり、包帯が何かにひっかかってしまう危険性もあります。 せっかく救おうとしている命を死においやるかもしれません。
ノミの駆除と虫下しを飲ませ、4,5日様子を見た後、他の室内猫たちといっしょにしてしまいました。 家の中を自由に動き回れる状態になりました。
何か病気を疑えば、何も検査をせずに、4,5日で他の猫といっしょにするのは危険かもしれません。
しかし、元気そうだったし、いつまでも一人にしておくのはかわいそうでした。
朝からお昼過ぎまで泣き続け、泣き疲れて寝てしまうような日が1週間位続きました。 怪我をしていなかったら、きっと、外に出してしまっていたでしょう。
その内慣れて泣かなくなりました。 今思えば、1週間なら早く室内猫に慣れた方かもしれません。 ソックスが穏やかな性格だったことや、メスだったこと、まだ生後10カ月位だったことによるのでしょうか。
動物病院に毎日通いましたが、動物病院では毎日体重を測ってくれます。野良猫と家の中の室内猫の今の状態では運動量がまるで違います。体重が増えるのは当然と思っていました。
そのうち獣医さんが「それにしても、体重の増え方がおかしい!」と言い出しました。
エコーをかけると、なんとソックスはこんなに小さくてもお腹に3匹の赤ちゃんがいることがわかりました。 産ませるわけにはいきませんでしたので、すぐに避妊手術をし、お腹の赤ちゃんをかわいそうですが、処分してもらいました。
6匹の野良の子猫のうち、ソックスだけがメスでした。
脇の下の傷も2カ月程で完治し、あんなに悲惨な状態だった部分に、きれいに毛がはえて、まったく見分けがつかないほど完ぺきに治りました。
野良猫から室内猫へソックスの穏やかな性格によるのか、比較的すんなりと変えることができました。
気性の激しいミケともペロペロとなめあい、やはり穏やかな性格のアランとは大の仲良しになりました。
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朝、目が覚めると私の布団の上にいるソックス。毎日の動物病院通いはたいへんだったし、経済的にも大変でしたが、ソックスが性格のいいかわいい猫でよかったとつくづく思っています。
完全室内飼い
野良猫・外猫の危険
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